手術室のドラマ

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手術室で長い間仕事をしているといろいろなドラマに出会う。
手術室は人の生死に近い場所だから。

産科関連の手術は特に印象に残る症例が多い。

不妊の原因を取り除くという意味で藁をもすがる思いで手術に臨む女性たち。
世の中、まだまだ子供を生まない女性に対する視線は冷たいから、女性は必死だ。

(今年もお正月は寒波が来ていました。雪国の方々はご苦労の多いことです。)

子宮の手術を始めたら、赤ちゃんがいた。手術を始めてしまったからもう妊娠は継続できない。良性疾患の手術は、手術を決めてからお時間が空くこともあるから、可能性はゼロとは言わないけれど、出来なくて、出来なくて決断した手術。どんな思いで受け止めたのでしょうか?

昔のパートナーか現在のパートナーかわからないけれど、性病をうつされて、膿だらけになっていた患者さんもいた。本当に子どもが欲しいと思ったらきっと難しいんだろうなと思いながら麻酔をしていた。

望まれない妊娠、日本は中絶大国だから、誰に知られることもなく葬り去られている命はたくさんあることでしょう。

それが、子宮外妊娠など、トラブルになると、こっそりというわけにいかない。ちゃんと全身麻酔をして手術を受けなければならない。人に言えない関係性の妊娠だからと箝口令がひかれたような症例もあった。

父親が行方知れずという帝王切開にも立ち会った。父親には家庭があって、中絶を希望していたとか。それでよりによって帝王切開か・・

産科の気の毒な症例の担当になると、スタッフ同士
「悪いことしたら、ばちがあたるんやなあ・・神様、みてはるんやなあ・・」なんて言い合ったりして。本人はともかく子供に罪はないから、胸が痛む。

最近親ガチャという言葉があるけれど、子供は親を選べない。
たいがい親が悪いのに、本当は関係ないはずの子供がその罪を背負っているのかと思うような症例にも遭遇する。

神様、どうか、ご本人にだけ罪を償わせてあげて下さい。子供は何の罪もないのだから。
そう祈るとともに、そういう運命を持って生まれてきたお子様、ハンディを持って生まれてきたお子様、強く生きていって欲しいです。

親ガチャかもしれないけれど、折角この世に生を受けたのだから、その命を生かしていい人生歩んでいって欲しい。

そう、子供に罪はない。

とりあえず、善行を積むかな。

 

 

 

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