傷がないのに痛みが続く~術後遷延性疼痛

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手術を受けるって大変なこと。
体に傷がつきますから、手術後痛いのは当然!
昔の外科の先生たちはそう言っておられました。
「切ったんやから痛いもんや。そのうち治る。(←大阪のことば)」

大学病院でペインクリニックを担当していて、
たくさんの不思議な患者さんに出会いました。

(スタッフと阪大病院の前で)

学校の先生で乳がんの手術をされて、胸の手術の傷は本当にきれいに治っていた。
その患者さんは胸に晒を巻いて、服が擦れないようにしていた。
痛みの敏感な部位は、手術をした側だけでなく、反対側までに広がっていた。
学校の先生は過酷なお仕事。だから職場復帰ができなくて、長い間お休みをしていた。
社会的に大きな損失。
これが術後遷延性疼痛。

乳癌の患者さんでは、手術された患者さんの3割から5割に何らかの長引く痛みが続くと報告されています。

何故、傷が治ったのに痛みが続くのか?
様々な原因の一つに、手術後の痛みの治療が不十分であることがあげられています。
手術後、強い痛みがあっても十分な治療を受けないまま経過すると、脳の状態が変化して痛みに敏感な体になってしまう。そうなると日常の些細な本来は痛くないはずの刺激でも痛みを感じるようになり、そうなると悪循環に陥って痛みが慢性化する。

痛みは見えないから、
「痛いので痛み止めをください・・」
と言ってみても、
「そんなに痛いわけないんですよ。」
なんて言われてしまったら、患者さんはどうしようもありませんよね。
そんな時に痛みを数字で表す機械があれば、痛いと言えなくても
「痛くないですか?数値が高く出ているけど大丈夫かしら?」
って声をかけてくれるチャンスが増える。
そうすれば、長引く痛みで苦しむ人が少しでも減らないかしら?

我々の機器をそんな風に使って頂けないかと思って、各方面の専門家にご相談中です。

 

 

 

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